ライブ配信アプリの投げ銭・課金詐欺被害の返金方法・手順・相談窓口

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騙された!?ライブ配信アプリの詐欺被害にあった場合の解決方法と手順【騙し取られたお金を取り返す・取り戻す】

目次

インターネットを使ったコミュニケーションが当たり前となった時代、様々なサービスが生まれる中で最近メキメキと人気を伸ばしているのが「ライブ配信アプリ」だ。
ライブ配信アプリとは、PCやスマホを使ってリアルタイムの映像を多くの人に共有するサービスを提供しているアプリ。
ネット環境さえあればいつでもどこでも好きなタイミングで、雑談や歌、ダンスなど様々なコンテンツを発信することができる。
誰でもいわゆる「生放送」ができ、また配信中にチャットで見ている人とコミュニケーションも行えるので、ちょっとした隙間時間の暇つぶしにも活躍すると、このコロナ渦で利用者はさらに増加中である。
中でも多くの視聴者を集める配信者は「ライバー」と呼ばれ、投げ銭と呼ばれるシステムで収益化を成功させている人も存在するのだ。

このライブ配信アプリは有名人やアイドルなどの利用も多く、ファンたちと交流を持ったりイベントの告知をしたりなど芸能活動にも大いに活用できるサービスだ。
中にはライブ配信アプリでの活動から目が出て芸能界デビューを果たすタレントも出てきており、華やかな世界に憧れて配信を頑張る人もいる。
趣味での配信だけでなく、夢を叶える道具の一つとしても使われるほど、ライブ配信アプリの影響力は拡大してきていると言える。

しかし、ライブ配信アプリは人気が上昇している一方、投げ銭機能を利用した悪質な詐欺や、芸能界やモデルデビューをチラつかせてお金を騙し取るなどのトラブルも発生しており、ニュースに取り上げられることも。
その手口は様々で、閲覧者・配信者どちらの側の人も詐欺の餌食になってしまっている。
安心・安全にライブ配信アプリを楽しむためには、どのような詐欺が起きているのか知り、詐欺の避け方や対策を知識として持っておくことが今後ますます必要となってくるだろう。

今回はライブ配信アプリに焦点をあて、危険な詐欺やトラブルに関して種類・手口を紹介していく。

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ライブ配信アプリで起きている詐欺とは?

ライブ配信アプリとは、どんな人でもPCやスマホを使ってリアルタイムで配信したり閲覧ができるサービスだ。
一般の人たちはもちろんのこと、有名人やアイドルも配信を利用してファンと交流したりイベントやグッズの告知を行っている。
動画配信サイトとの違いは、テレビで例えるといわゆる録画放送か生放送かというところにある。
撮影後に様々な編集を施して見やすく加工し発信する動画配信と異なり、ライブ配信はカメラを設置してまさに一発勝負の生放送を行うのが特徴だ。
リアルタイムでの配信のメリットは、閲覧しているユーザーと配信中にコミュニケーションが取れること。
見ている人がチャットなどでコメントを送ることができるので、配信者がコメントに反応したり質問に答えたりなどちょっとした会話が楽しめるというのが録画済みの動画配信との大きな違いである。

多くのアプリでは「応援アイテム」や「投げ銭」のシステムを採用しており、それらを贈ることでライバーを直接応援することも可能。
有名アイドルへメッセージやアイテムを贈ったり、有名配信者を目指すライバーへ贈って活動を応援したりとリスナー側も配信に参加・協力できるという点もファン心を刺激する良いスパイスになっている

ライブ配信アプリはどんなものがある?人気のアプリを紹介

ライブ配信ができるアプリは一つだけではなく、多くの種類がリリースされている。
それぞれ機能や使い勝手に特徴があり、ユーザーは自分にあったサービスを選んで利用することができる。
有名なアプリとしては下記のものが挙げられる。

  • Pococha(ポコチャ)
    比較的新しくリリースされたサービスだが、日本発のアプリということで日本人ライバーが多く親しみやすさが特徴。
    比較的アットホームな雰囲気で初心者でも始めやすいアプリ。
  • 17LIVE(イチナナ)
    台湾発のライブ配信アプリで、世界中にユーザーを有する。
    ライバーのレベルも高く、閲覧者にとっては見応えのある配信が幅広く楽しめる。
  • BIGO LIVE
    東南アジアを中心に世界でも人気のあるライブ配信アプリ。
    最大8人で配信できるコラボ機能や独自のイベントが多数開催されているなど他のアプリにない特徴があり、盛り上がりを見せている。
  • LINE LIVE
    日本最大のコミュニケーションアプリであるLINEが提供しているライブ配信サービス。
    応援アイテムを購入しなくともいいねや視聴で応援ができ、視聴機能も充実していて無料で十分に楽しめるのも魅力。
  • ツイキャス
    Twitterと連動して手軽に配信ができる、ライブ配信サービスの走りとも言える存在。
    豊富なカテゴリで見たい配信や好みのライバーを探しやすく、初心者からヘビーユーザーまで幅広い利用者層を誇る。
  • ふわっち
    ライブ配信アプリとしては老舗と言われるものの一つ。
    利用者の年齢層が高めなのも特徴で、30〜40代のライバーもたくさん活躍している。
  • SHOWROOM
    有名アイドルや芸能人が配信に利用していることで一躍有名になったアプリ。
    まるでそこにいるかのような臨場感で有名なアイドルとコミュニケーションが取れることからファンを中心にユーザーを多く獲得している。
  • Live me
    アメリカ発のアプリで、海外ユーザーの多さが特徴的。
    海外のアーティストや有名人の配信を見たい人には特におすすめ。

また、YoutubeやInstagramのようにアカウントを持っていればサイトやアプリでライブ配信ができるタイプのものもある。
これらは配信用アプリを別途入れる必要もなく、既につながっているフォロワーやチャンネル登録者に向けて配信もできるのがメリットと言えるだろう。

ちなみに上記であげたライブ配信アプリはどれも投げ銭やアイテムで配信者へ応援ができるシステムを採用している。

ライブ配信アプリの詐欺の実情は?ネットの声を集めてみた

ますます配信者・リスナー共にユーザーが増加中のライブ配信アプリだが、実際のところ詐欺やトラブルは起きているのだろうか。
ネット上でつぶやかれている評判をまとめてみた。

偽物のアカウントの発生

配信アプリでは人気のある芸能人やアイドルも配信を行なっているが、そういった名の知れた人の偽物アカウントが存在しているという声が聞かれる。
また、この偽物に関しては有名なライバーだけでなく、一般の配信者にも起きている現象のようだ。

投げ銭、応援アイテムに関わる詐欺やトラブル

ライブ配信アプリによっては配信者に投げ銭やアイテムを贈って応援できる機能が搭載されているが、それを悪用して詐欺をはたらく者もいるようだ。
また、未成年が親のクレジットカードを勝手に使って投げ銭やアイテム購入をし、高額の請求を受けるといったトラブルも問題になっている。

怪しい会社やアカウントからのスカウト

ライブ配信者の中には「有名になりたい」「芸能界デビューしたい」など夢を持って活動する人も多い。
そんなライバーたちを狙ってスカウトを行う怪しい会社やアカウントも現れている。

以上のネットの声はごく一部であるが、ライブ配信アプリでは実際に何らかの詐欺やトラブルが起きていることがわかるだろう。
特に投げ銭やアイテム購入に関わる詐欺は大きなニュースにもなっており、目にしたことがある人もいるかもしれない。
そして配信者も閲覧者も関係なく、どちらの立場にも詐欺は起きている。
スマホ一つで配信や閲覧ができてしまうという気楽さから、若年層を中心に思わぬところで詐欺に騙されてしまう人が続出している。
誰でも簡単に使うことができるアプリだからこそ、詐欺についての知識やリスク回避ができるスキルを身につけることが詐欺師に騙されないために大切なポイントとなりそうだ。

ライブ配信アプリの詐欺の種類について

フィッシングサイトへ誘導し、個人情報を盗む詐欺

多くのネット詐欺でも起きているフィッシングはライブ配信アプリにおいても同様に問題となっている。
配信中にURLを表示して閲覧者にアクセスさせたり、不特定多数のユーザー(配信者・視聴者かかわらず)にフィッシングサイトのURLを送りつける。

フィッシングサイトを開くとログインや会員登録を促され、言われるがままに入力を進めてしまうと、入れた情報が全て詐欺師に盗み取られてしまう。

氏名や住所、金融情報といった重要な個人情報が渡ってしまうことも危険であるが、ログイン情報を様々なサイトで使いまわしている場合フィッシングによって配信アプリだけでなく他のサイトやサービスにも被害が拡大する恐れもある

投げ銭システムを利用した詐欺

投げ銭システムを悪用しお金を騙し取る詐欺が起き、中にはテレビ等のメディアで取り上げられるほど大きな話題となった事件もある。
配信を見ているファンに対して投げ銭を強要する、投げ銭やアイテムを多く送る視聴者をあからさまに贔屓することで他のリスナーを煽るといった詐欺もあるが、問題となったのはそれだけではない。

投げ銭をガチャのコインのように利用し、ライブ配信中にリスナーにルーレットを回させて賞品プレゼントを行うという配信者がいると多数の被害者から報告が上がり、その詐欺行為が明るみに出ることとなった。

【特集】ライブ配信の「投げ銭」で商品券や人気ゲーム機当選も『景品は一向に届かず』被害は数十万円にも...追跡取材でピンク髪のライバーを直撃|Yahoo!ニュース

そもそも投げ銭は配信者を応援する気持ちを現金やアイテムで表現するという目的で設けられたシステムだ。
しかし、この詐欺では「◯円の投げ銭で△回ルーレットが回せる」と、リスナーを豪華賞品で釣ってお金を支払わせており、まさにシステムの悪用と言わざるをえない。

また、投げ銭に関する問題では、未成年者や若者が親のクレジットカードを使って勝手にライブ配信アプリで投げ銭や課金を繰り返し、高額な場合は数百万にも及ぶ請求が届くというトラブルも頻発しており、投げ銭というシステム自体を問題視する声も聞かれるようになった。

偽の芸能事務所、ライバー事務所によるスカウト詐欺

ライブ配信アプリでは、芸能事務所やライバー事務所などから「スカウト」が送られてくることがある。
人気が出そうなライバーを事務所に所属させ、マネージメントを行いながら活動をサポートし、お互いに収益を得るというのが目的だ。
もし大手事務所から声がかかればライバーからテレビやネット番組などへ出演するタレントになることも夢ではないかもしれない。

しかし、これらのスカウトが全て良いものかと言えば怪しいスカウトが横行しているのも事実だ。
芸能事務所やライバー事務所を騙ってコンタクトをとり、マネージメントや活動サポートをチラつかせて登録料や契約料、マージンを騙し取るのだ。
悪質な事務所の場合、配信収益から3割しかライバーに還元しないなど、ライバーの人気や努力を食い物にするパターンも。

副業、投資、マルチなどへの勧誘

ライブ配信アプリを使って視聴している人に投資を勧めたり、マルチ商法の勧誘を行うという詐欺も報告されている。
全く別のテーマで視聴者を集めるが、蓋を開けてみたら怪しげな副業や投資の話だったというものだ。
また、配信を見ているリスナーやファンに実際に会う約束を取り付けて、直接対面で勧誘をするケースも。
これは閲覧側ばかりが被害に遭うだけではなく、配信者側も公開しているSNSアカウント等にリスナーを自称する詐欺師から連絡が来るというパターンもある。

投資や副業に関する情報商材を買わされたり、セミナーやコンサル契約で被害は高額になりがちだ。
また、マルチ商法にハマることで、被害者が次は加害者側にまわり被害を拡大させてしまう危険もある。

ライブ配信アプリの詐欺の手口について

有名人や人気アイドル、ライバーになりすます

偽物の有名人やライバーのアカウントを作り、人気の配信者になりすまして配信を行うという手口。
人気者の名前を借りることでリスナーの信頼を獲得し、怪しげな詐欺サイトやフィッシングサイトへ誘導したり、投げ銭を要求して多くのお金を集めたりするのである。
ライブ配信の特性上、偽装の配信は難しいように感じるが、違法にコピーした動画を利用したり顔を見せずに音声メインの配信したりなど巧みな方法でリスナーの目を欺いてくるため油断はできない。

ライブ配信アプリ外のLINEやSNSの連絡先を聞き出す

ライブ配信中に配信者が画面上にメールアドレスや個人SNSのアカウントを表示して連絡するように要求をしたり、SNSなどのDMでLINEへ誘導してくる場合も何かしら怪しげな詐欺が関わっていることが多い。
個人的な連絡先を聞き出すことで、勧誘を仕掛けたり直接会う約束を取り付けて詐欺行為を行うことがより簡単になるからだ。
ライバーと仲良くなれるかも、とあわよくば精神で連絡をとってしまうと、そこから副業・マルチなどの勧誘をしつこく繰り返されたり、怪しげな取引に誘われる危険がある。

また、ライブ配信アプリ外の個人連絡先でやり取りすることで、アプリの運営の目が届かなくなるのも詐欺師にとってやりやすくなるポイントの一つだ。
個人同士のやり取りに持ち込めば、何か不利なことが起きたら連絡先を消してすぐに逃亡することができる。
安易な気持ちで個人連絡先を開示してしまったことで大きな被害に発展するリスクもあるため、プライバシー情報の管理は慎重に行う必要がある。

無料を餌に個人情報やクレジットカード番号を入力させる

スポーツのライブ配信を騙り、視聴者の個人情報を盗む手口が横行し警察も注意喚起を行っている。

「ライブ配信を騙るフィッシング詐欺」に注意!|警視庁

代表的な例を挙げると、まず詐欺師はサッカーやラグビー、聖火リレーなどの配信を無料で行うと宣伝して視聴者を集め、偽の配信URLへ誘導する。
URLを開くと、「LIVE」と書かれた映像が流れ始めるが、すぐに映像が止まったり消えて視聴できず、「続きを見る場合は会員登録が必要」などと情報入力画面に移動する。
そこでは名前や住所、クレジットカード番号などの入力が求められるが、これはいわゆるフィッシングであり、情報を入れると全て詐欺師に流れるようになっている。
結果個人情報やクレジットカードを悪用される詐欺に繋がるのである。

主にTwitterやFacebookなどのSNSを使って動画のURLを拡散し視聴者を集めることが多い。
無料に惹かれてクリックしてしまいそうになるが、スポーツなどの配信は公式のチャンネルやサイトから必ず視聴するようにしよう

「有名になりたい」「人気者になりたい」というライバーの思いを利用する

ライブ配信やSNSで人気のインフルエンサーになりたいという夢を持つ人は世の中にたくさん存在する。
しかし、本当に人気者になれるのはほんの一握りの人であり、その他大勢はなかなか芽が出ずに苦労することになる。
そんな中、「事務所に所属しませんか」「ライバーとしてマネージメントやプロモーションをしたい」などと声をかけられたら、有頂天になってしまうことだろう。
そんな配信者たちの気持ちを利用して詐欺を働くという許し難い手口が横行しているのである。

「プロモーション料金」や「登録料」などと言ってお金を請求されても、夢の人気配信者になれるかもしれないという希望をちらつかせられたら、わらをも掴む思いでお金を払ってしまう人も少なくない。
一度カモだと思われたら最後、要求はどんどんエスカレートし、根こそぎお金を騙し取るところまで被害が大きくなってしまう危険もある。

ライブ配信アプリのユーザー、スカウトの事務所などが本当に詐欺であるか、見分け方

フォロワー数を確認する

なりすましアカウントや偽装アカウントの場合、いくらプロフィールを本物そっくりに作ったとしても本人と同レベルのフォロワーを得ることは不可能に近い。
人気のあるライバーや有名な企業などのアカウントのはずなのに、フォロワーが一桁しかいない場合は偽装されたものだと考えて良いだろう。

また、動画の配信実績が著しく少ない場合や同時に視聴している人が全然いないというケースも偽物だとわかる証拠となる。

スカウトされた際は事務所のサイトなどの情報、契約の内容をしっかり見る

実際にライバー事務所がライブ配信アプリの配信者に声をかけて事務所に所属するという流れは存在しているため、スカウトに対して偽物か、悪質な事務所ではないかを事前に確認することが大切だ。

まずは会社名でネット検索をし、悪評がないかどうかを調べてみよう。
グーグル検索ももちろんだが、同じく声をかけられている配信者がいる可能性があるので、リアルタイムの生の声を見るにはTwitter検索もおすすめだ。
もしその時点で何か詐欺の香りがする話や注意喚起を行う声が見られたらそれ以上その会社とは関わらないほうが良い。

また、検索で会社のサイトが引っかかったらしっかりと事業者情報を見て実在している会社なのかどうかを確認しよう。
住所はマップサービスで検索をかけてみると良い。
怪しい事業者の場合は住所を偽装していることもあり、実在しない住所やでたらめな場所を記載していることがある。

会社自体に問題がないことがわかったら、次は事務所に所属する際の契約内容の確認だ。
重要なのは、下記のポイントである。

  • 配信の収益の取り分は会社とライバーで何:何か
    →悪質な業者の場合ほとんどを会社が持っていく契約になっていることも
  • ライバーへのサポート体制やマネージメントの内容など
    →ライバーに対して会社からどのようなサポートがあるのか、実際に他のライバーの実例なども聞いてみる
  • どんな配信アプリでの配信を行なっているか
    →配信をどのアプリで行えるかを確認、単一アプリに絞ってくる場合は注意が必要

本来はライバーと事務所の関係はお互いに対等かつどちらにも利益があるものでなくてはならない。
しかし詐欺業者の場合はライバーの知名度を利用して搾取をすることを目的に声をかけてくる。
「スカウトされた!」と安易に喜ばず、騙される可能性も考慮して慎重に契約を進めよう

怪しいサイトに誘導されたら情報入力する前にURLを確認

配信者・閲覧者からのメッセージやライブ配信アプリ公式を名乗るメール、またスポーツや音楽ライブなどの配信を予告するSNS投稿などに記載されたURLはフィッシングサイトにつながっていることがある。
フィッシングサイトはアプリやサイトのログイン画面や登録画面のようなページに飛ばされるが、一見偽物とはわからないほど精巧に作られていることが多い。
見た目だけで判断すると安易な個人情報の入力による被害に遭うことがあるので、必ず正しいURLが使われているか確認しよう。

「O(オー)」と「0(ゼロ)」、「l(エル)」と「1(いち)」といった紛らわしい表記を使うこともあるので、公式のURLとの見比べは細かく行うことが重要だ。


ライブ配信アプリで詐欺にあってしまったら状況・情報の整理をしよう【証拠集め・裏付け】

ライブ配信アプリは様々な運営会社からリリースされていることは前述したが、どのアプリでも主たる詐欺は上記で紹介してきたものが挙げられるだろう。
アプリの種類に関わらず、詐欺にあったときに解決に向けて必要になる情報をまとめてみよう。

  • 詐欺加害者の情報
    アプリを使うユーザーの場合は配信者・閲覧者関係なくユーザー名やプロフィールページのURLは必ずメモ
    編集されたり消されたりする危険もあるのでスクリーンショットも撮っておく
    事務所や個人からライバーとしてスカウトされた場合はその事業者名(個人名)、サイトがあればURLとスクリーンショット
  • 被害の内容
    被害にあった経緯や被害の詳細を書き出しておく
    金銭的な被害の場合はその金額がわかるもの(アプリでの履歴、クレジットカードや銀行振り込みの明細)
    商品を買わされた時はその実物、コンサルなど契約を結んだ時は契約書を捨てずにとっておく
    書面を交わしたり何か書類を受け取った時はスキャンしてPDF等のデータ化しておくと他者に送ったりするときに便利だ
  • 相手とのやり取り
    やり取りに関してはできる限り全てのものをスクリーンショットして残しておこう
    電話やアプリの通話機能で話をした時は録音しておけると証拠として利用できる
    配信内で詐欺行為があった時はアーカイブから録画やスクリーンショットを撮ると良い

例えばどこか専門機関へ相談したり、弁護士へトラブル解決を依頼する時には上記であげたポイントについて事前にまとめておいて提出できると話が早い。
まずは持てる情報を雑多でも構わないので全て書き出し、あとから人に見せられるように整理するとよりスムーズに解決に向けて進めるはずだ。


問い合わせ相談窓口や電話・通報連絡先:実際にライブ配信アプリで詐欺にあった場合の解決方法と手順【どこに連絡・相談するべきか?】

①自力解決!?ライブ配信アプリの配信者・閲覧者・事務所、サービスを提供していた運営者へ問い合わせる【運営元とご自身でやり取り】

ライブ配信アプリでの詐欺は閲覧者、配信者どちらにも起きる可能性があるものだ。
詐欺にあった場合はまず直接相手へ問い合わせをしてみよう。
どのような対応を希望するか伝え、相手の出方を見てみるのだ。
「騙された!」と気づいた時点ですぐに行動を起こせるので、最もスピード感のある方法である。

しかし、例えば投げ銭の返金に関してはアプリを介しているため相手から返金はできないと突っぱねられる可能性が高く、一度払ってしまった投げ銭はアプリ運営に詐欺を理由に返金を求めても受け付けてもらえない。
また、情報商材は購入者の手にデータが渡った時点で返品不可というのが原則だ。
そしてフィッシングの被害に関しては詐欺師に情報が伝わってしまったら取り返すことはできず、クレジットカード会社や銀行に連絡して不正利用を止めるくらいしか対策が難しいだろう。
被害の状況によっては個人でなんとかしようと思わず、できるだけ早く専門的な知識を持つ機関に相談してみることをお勧めする。

怪しいユーザーや違反行為は運営に通報できることも

詐欺を行っているであろうアカウントや「投げ銭を商品交換のための通貨にしている」など違反行為があった場合は、ライブ配信アプリ上で運営へ通報することができる機能がほとんどのもので搭載されている。
違反行為を運営へ報告することで、アカウントの停止や配信の禁止といった措置がとられ、被害拡大を防ぐ効果が期待できる。
被害者を増やさないためにも、このセーフティ機能はぜひ使っていきたい。

通報の仕方については各アプリのサポートセンターなどから確認しよう。

メリット

  • 自分自身で解決できれば最も手間や時間をかけずに被害回復が可能
  • アプリ運営に通報することで被害拡大を防止できる可能性も

デメリット

  • 詐欺目的の相手の場合は個人の交渉では解決まで持ち込むことはかなり難しい
  • 相手を刺激したことで連絡が取れなくなったり証拠隠滅を図られるリスクもある
  • ユーザー間での揉め事や投げ銭トラブルは自己責任とみなされるため運営に解決を頼ることはできない

②ライブ配信アプリの詐欺について無料で相談できる窓口へ連絡・通報

ライブ配信アプリの詐欺被害は種類やその被害の大小も様々だ。
中には自分自身で解決できるものもあるだろうが、解決に際しての知識や交渉力を持たない一般の人では対応が難しい詐欺は非常に多い。
もし一人ではどうしようもないと感じたら、クヨクヨ悩む前に専門の相談員のいる窓口を頼ってみよう。

下記で紹介するのは公的な機関が運営しており、誰もが無料で相談ができる窓口だ。
もちろん守秘義務に関してもしっかりと守られるので安心して話をすることができる。

消費者ホットライン

例えば悪徳ライバー事務所によって契約を組まされたり、投資や副業などの勧誘で情報商材やセミナー契約で金銭を支払わされたという詐欺の場合は消費者トラブルとして消費生活センターへの相談が最適だ。
条件が揃えば、クーリングオフの制度を使って契約を解除したり返金をしてもらうことができる可能性がある。
まずは各地方公共団体が設置している消費生活センターへ確認をしてみよう。

その消費生活センターへスムーズに電話を取り次ぐサポートをしているのが消費者ホットラインだ。
「188」どダイヤルすれば全国どこからでもかけることができ、居住地や被害内容から適した消費生活センターの窓口につないでくれる。
いちいち電話番号を調べる必要がなく、とっさの時でもすぐ利用でき便利である。

法テラス

ライブ配信アプリに関わる詐欺は、場合によっては法的な対応が必要となることもあるかもしれない。
そんな時に相談したいのが法テラスだ。
法テラスでは、悩みの内容に対して法的な視点からアドバイスを行ったり適した専門機関の紹介をしてくれる。
もし弁護士を依頼したいけれどどこに頼むべきか分からないという場合も法テラスから紹介をしてもらえるので利用がお勧めだ。

また、詐欺によってお金を失い弁護士費用の支払いに不安がある場合、裁判費用の分割支払いができる制度が適用できることもある。
気になる方は一度確認をとってみると良いだろう。

警察相談専用電話、サイバー犯罪相談窓口

警察では110番のような緊急性の高い通報以外にも、幅広く相談を受け付ける窓口を設置している。
「詐欺かな?」「もしかして騙されている?」と感じたら、警察視点から判断してもらうために話を聞いてもらうのも良い方法だ。
警察相談窓口は全国どこからでも「#9110」でかけることができるので、いざという時のために覚えておいて損はないだろう。
直接警察が問題解決へ動いてくれるという窓口ではないが、アドバイスから被害回復の糸口が見つかるかもしれない。

ライブ配信アプリの詐欺は内容によってはサイバー犯罪に当たることもある。
例えばフィッシングはサイバー犯罪に該当する詐欺だ。
警察ではサイバー犯罪専門の相談窓口も設けているので、こちらから最寄りを探して電話してみよう。

メリット

  • 警察や消費者庁など公的な機関によって設置されている窓口であり、信頼がおける
  • 相談者をサポートする制度が利用できることがある
  • 各分野の専門的な知識を持つ相談員から適したアドバイスをもらえる

デメリット

  • アドバイスを目的とした窓口であり、原則相談したことで個別に解決に動いてもらえるわけではない
  • 公的機関の利用日や開庁時間は限られており、人によっては利用しにくいと感じることも

③法律事務所への依頼で被害金を取り返す!!ライブ配信アプリの詐欺について弁護士・司法書士へ相談

フィッシングで個人情報を悪用され大きな被害に発展したり、投げ銭や応援アイテム絡みで高額を騙し取られたなど被害が甚大な場合は弁護士や司法書士に頼って法的な力で問題解決を図るのが最も確実に近い。
依頼に際しては費用がかかってしまうが、それを上回る詐欺の場合は十分に利用する価値があるだろう。
また、相手から脅しを受けたり、誹謗中傷などで心身にダメージを受けた時も慰謝料や損害賠償請求などで法的措置をとることができる。

法律事務所への依頼に際しては、まず事務所を探して相談に行くことから始まる。
しかし、最初から対面や電話で話すことに抵抗やハードルの高さを感じる人は、まずはお問い合わせフォームやメールの窓口からコンタクトをとってみることをお勧めしたい。
弁護士・司法書士との相性も重要なので、いくつか法律事務所をピックアップし同時進行で相談を進めてみるのも良いだろう。

メリット

  • 大きな被害を受けた場合は最も効果的な方法
  • 返金などの交渉のほか、慰謝料や損害賠償請求なども任せることができる
  • ネット犯罪に強い事務所を選べばより安心して依頼できる

デメリット

  • 依頼には費用が発生するが、被害の代償によっては大きく赤字を出してしまう場合も
  • 被害から時間が経ち過ぎていたり、相手と既に連絡が取れないなど不利な条件が重なると弁護士でも解決は難しくなる

結論:ライブ配信アプリの詐欺は幅広く存在…もしも被害にあったら一人で悩まず相談を!

今回は近年メキメキと人気上昇中のライブ配信アプリにおける詐欺についてまとめてきた。
紹介したように、ライブ配信アプリをきっかけに起こる詐欺は非常に幅広く、被害の大小も様々だ。
投げ銭や応援アイテムといった独特のシステムでライバーとリスナーの交流を図るライブ配信アプリだが、こういった課金で高額な被害を被ることもあり注意が呼びかけられている。
また、なりすましやフィッシングといったサイバー犯罪に関わるもの、配信者を狙った悪質な事務所のスカウトなども存在しており、配信者・閲覧者どちらも詐欺のターゲットになる可能性がある。
ネット社会における新たなコミュニティとして盛り上がりを見せているプラットフォームではあるが、安易な行動が損害につながることもあるということを認識しておこう。

もしもライブ配信アプリで詐欺にあってしまったら、とにかく被害回復を諦めない姿勢が大切だ。
自分自身の力だけでは不足だと感じたら、身近な家族や友人へ相談したり、専門の相談窓口を利用するなどして第三者の力を積極的に取り入れていこう。
特に大きな被害に遭ってしまった場合は弁護士・司法書士といった法律のプロに依頼することも検討が必要になる。
様々な詐欺が横行しているが、多くの人の力を頼ることで解決できる方法はきっと見つかるはずだ。
ぜひ泣き寝入りすることなく被害回復を目指して突き進もう。

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